アニメ制作会社「スタジオジブリ」に、カンヌ国際映画祭から名誉パルムドールが贈られることが決まった。映画祭が17日に発表した。この賞は功労賞的な意味があり、イングマール・ベルイマン監督や俳優のアラン・ドロンさんら個人に与えられてきた。団体の受賞は初めてとなる。
スタジオジブリは1985年、高畑勲監督(故人)と宮崎駿監督のアニメ作品を企画・製作する目的で設立された。数々のヒット作を持ち、米アカデミー賞では宮崎監督の「千と千尋の神隠し」「君たちはどう生きるか」で2度、長編アニメ賞を受賞している。カンヌ映画祭では2016年のある視点部門で、オランダのマイケル・デュドク・ドゥ・ビット監督のジブリ作品「レッドタートル ある島の物語」が特別賞を受けている。
ジブリの鈴木敏夫プロデューサーはカンヌ映画祭に感謝しつつ、「宮崎監督も私もかなり年齢を重ねましたが、今後もスタジオジブリは、その精神を受け継ぐスタッフの主導で、新たな挑戦を続けていくと確信しています」などとするコメントを寄せた。